お子さんや旦那さんにお茶入りの水筒を持たせていませんか?
もしそうなら、水筒のフタを外して
中を見てください。
茶渋がこびりついていませんか?
水筒の中についた茶渋ってそう簡単に落とせませんね。
水筒の中をしっかりと洗って茶渋を落とすのは至難の技です。
そんな場合、いい方法があります。
過炭酸ナトリウムをお湯に溶かして
その中に水筒を入れて放置するだけで
茶渋が落ちてくるんです。
この記事では過炭酸ナトリウムで茶渋が落ちる理由と
注意点について解説します。
間違った方法で洗ってしまうと水筒が破損したり
有害な物質が水筒に付着したりしてしまいます。
そうなると、お子さんや旦那さんの口の有害物質が入ってしまい
中毒症状が出てしまうかもしれません。
そんな悲惨なことが起こらなようにするためにも
ぜひ最後までご覧ください。
過炭酸ナトリウムで茶渋を落とす方法
まず、45℃くらいのお湯をバケツなどに入れてください。
そしてお湯1リットルに対して5グラムの過炭酸ナトリウムを溶かしましょう。
⇒丹羽久 過炭酸ナトリウム 酸素系漂白剤(1kg)【niwaQ(ニワキュウ)】
お湯の温度が45℃くらいにする理由は
これくらいの温度が一番、過炭酸ナトリウムの能力が発揮されるからです。
茶渋を落としやすい温度だってことですね。
次に、過炭酸ナトリウムをお湯に溶かしたバケツに茶渋のついた水筒などを入れましょう。
1時間そのままの状態で放置してください。
茶渋が落ちていると思います。
あとは、きれいに水で過炭酸ナトリウムにつけていた水筒を洗いましょう。
ご心配ならいつもの洗剤も使ってキレイにしてください。
これで水筒などについた茶渋がキレイに落ちます。
過炭酸ナトリウムで茶渋を落とすときの注意点
過炭酸ナトリウムを使えば、簡単に茶渋が落ちます。
ですが注意してほしいことはあります。
過炭酸ナトリウムはステンレス製以外の金属でできた
水筒には使えないってことです。
たとえば鉄製や銅製のものに対して過炭酸ナトリウムを使用すると
化学反応を起こして変色したり、塗装がはがれたりしてしまうことがあります。
なので、鉄や銅のついた水筒であったり、
他にもシンクや衣類に対して過炭酸ナトリウムを使用するのはやめましょう。
ちなみにこちらの記事で書いた材質の衣類も過炭酸ナトリウムを使用しない方がよいでしょう。
(以下の記事ではオキシクリーンという商品で解説していますが
オキシクリーンの成分は過炭酸ナトリウムです。
なので、オキシクリーンを過炭酸ナトリウムと置き換えて読んでいただけるとうれしいです)
⇒使ってはいけない衣類の種類
ここでステンレス製以外の金属はダメと書きました。
つまり、金属でなければ
過炭酸ナトリウムが茶渋を落とす理由
茶渋の成分はお茶などに含まれているポリフェノールです。
ポリフェノールは紅茶やコーヒーにも含まれています。
やはり紅茶やコーヒーも茶渋のようなシミを容器につけてしまいます。
ポリフェノールはお茶の葉っぱなどの植物が自ら作り出す物質です。
抗酸化物質と言われています。
以下ウィキペディアより引用
引用元URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8A%97%E9%85%B8%E5%8C%96%E7%89%A9%E8%B3%AA抗酸化物質(こうさんかぶっしつ、antioxidant)とは、抗酸化剤とも呼ばれ、
生体内、食品、日用品、工業原料において酸素が関与する有害な反応を減弱もしくは除去する物質の総称である。
特に生物化学あるいは栄養学において、狭義には脂質の過酸化反応を抑制する物質を指し、
広義にはさらに生体の酸化ストレスあるいは食品の変質の原因となる活性酸素種
(酸素フリーラジカル、ヒドロキシルラジカル、スーパーオキシドアニオン、過酸化水素など)
を捕捉することによって無害化する反応に寄与する物質を含む。
この反応において、抗酸化物質自体は酸化されるため、
抗酸化物質であるチオール、アスコルビン酸またはポリフェノール類は、
しばしば還元剤として作用する。
以上引用終了
要するに抗酸化物質は自分の体を守る物質だってことです。
植物にできる抗酸化物質の一種、ポリフェノールなら
自分の体が死滅しないように枯れないように守っているわけです。
ただポリフェノールは水と混ざると褐色に変色する性質があります。
ポリフェノールが入っているお茶の葉をお湯(水)に溶かすことで
褐色に変色し、それが容器などに付着し簡単に取れなくなるんです。
これが茶渋が容器につく原因です。
ではなぜ過炭酸ナトリウムは茶渋を落としてくれるのでしょう?
過炭酸ナトリウムは水と混ざると過酸化水素という物質に変化します。
過酸化水素は活性酸素の一種です。
活性酸素とはどんな物質なのでしょう?
以下コトバンクより引用
引用元URL:https://kotobank.jp/word/%E6%B4%BB%E6%80%A7%E9%85%B8%E7%B4%A0-164302過酸化水素生成反応は実用的に有用で,羊毛,絹,ストロー,象牙等の漂白,洗浄,毛髪の脱色,消毒等に用いられ,〈固体過酸化水素〉の性格をもつ。ペルオキソ基中の酸素1原子ぶんを活性酸素と呼び,その含有量で有効性の目安とする。活性酸素を15%以上含む塩は,こすっただけで爆発することがあるから取扱いには注意し,密閉して冷所に保存する必要がある。
以上引用終了
上記からわかるのは、
過炭酸ナトリウムと水が反応して漂白作用のある活性酸素ができるってことですね。
活性酸素の漂白作用を利用して水筒についた茶渋を落としているわけです。
また、過炭酸ナトリウムを溶かすときに使用した45℃という高温のお湯に
水筒をつけることでも物理的に茶渋を落とすのに役立っています。
続いて重曹と過炭酸ナトリウムの違いについて解説しました。
こちらも参考に!
⇒過炭酸ナトリウムとは重曹と何が違うの?