前回の記事では
この反応の反応熱Qを、次の熱化学方程式(1)~(3)を使って求めると、
何KJになりますか?
という問題を裏技を使って素早く簡単に解く方法について
解説しました。
⇒熱化学方程式を裏技で圧倒的に簡単に解く方法をコッソリ紹介!
裏技を使うと実際に速く解けますが
どうしてこんなに簡単に解けるのでしょう?
今回は正統派の解き方をします。
・代入法
・加減法
があります。
検索してみると『代入法』がよく出てきますが。
加減法はあまり出てこない印象です。
ただどちらかというと
加減法の方が速く解ける傾向にあります。
なので、個人的には加減法をおすすめします。
私も受験生時代は加減法で解いていました。
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前回解説した裏技による解法も加減法を応用した解き方です。
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熱化学方程式の解き方(加減法)
この反応の反応熱Qを、次の熱化学方程式(1)~(3)を使って求めると、
何KJになりますか?加減法を使って解いてください。
まず求める式に合わせることを意識しましょう。
「あぁ、こんな感じの式なんだ」って感じです。
次に求める式の一番左側
条件の式の(1)を3倍すればよいですね。
(1)の一番左端は
求める式の
条件式(1)の
(1)×3をしますよ。
求める式
すると
となりました。
次に求める式の
条件式(2)の
求める式
すると
となりますね。
最後に求める式の右辺
求める式も(3)も
ただ(3)の
なので、(3)の左辺と右辺を逆にしましょう。
求める式
(左辺と右辺を入れ替える)
すると
となりますね。
以上変形した条件式を全部足しましょう。
足し算すると
となります。
普通の方程式みたいに計算しましょう。
たとえば、左辺の
右辺の
こんな感じで計算していくと以下のようになりますね。
さらに左辺の+2220KJを右辺に移項して
これで求める式と同じになりましたね。
求める式は
計算した式は
よってQKJ=106KJ
となり、求める反応熱は106KJと解答できました。
前回解説した裏技と同じ数字になりましたね。
前回解説した裏技は熱化学方程式の
『数字以外のところを』わざわざ書くのをやめるという方法でした。
加減法による熱化学方程式の解き方まとめ
(1)求める式に合わせることを意識する
(2)求める式の一番左側
みたいに求める式に条件式を変形して合わせていく
(3)以上変形した条件式を全部足しましょう
(4)出てきた数字が反応熱です
以上で解説を終わります。