この記事では
わかりやすく解説していきます。
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水酸化物イオンによる沈殿
使う試薬が決まっています。
水酸化ナトリウム(
水酸化ナトリウムは水に溶け電離します。
電離=イオンに分かれるってことです。
なので
となります。
そしてアンモニア水。
これは弱塩基でしたね。
アンモニア水は弱塩基で
となります。
どちらも
だから塩基性です。
他にも塩基性の物質はいっぱいあります。
ですが、塩基性で沈殿の話になると
の2つだけになることが多いです。
ここまでを踏まえて沈殿について考えていきましょう。
アルミニウムイオンと水酸化物イオンにおける沈殿
まず
のどちらかの水溶液を加えます。
するとどちらにも
となります。
上記のように
上記反応式をみてピンときますか?
電気が0になっていますね。
左辺を見ると
電気がちょうど0になります。
何がいいたいか?というと
電気を持っていたら溶けるってことが言いたいのです。
つまり溶けない(沈殿する)ということは
電荷がちょうど打ち消しあってしまうということです。
だから沈殿を考えるときは
電気(=電荷)が0になるように考えればよいのです。
話を元に戻します。
で話が終わりではありません。
上記式みたいに白色の沈殿ができた状況なのに
さらに
のどちらかを過剰に加えます。
すると溶ける場合があるのです。
例えば
さらに
すると以下のようなものができます。
アルミン酸イオン(
つまり、最初、
さらに
こんな感じで二段構えの反応が起こります。
いったん沈殿するのは当たり前。
さらに過剰に加えると溶けるのです。
溶けてできたアルミン酸イオン(
1価の陰イオンになっていますね。
『電荷を持っているイオン=溶けている』ってことです。
アルミン酸イオン(
先ほどは
では
アンモニア水(NH_3 $)を過剰に加えたらどうなるでしょう?
結論は溶けません。
不思議ですよね。
(1)
⇒
(2)
⇒アルミン酸イオン(
でも、
⇒溶けない
ということです。
亜鉛イオンと水酸化物イオンにおける沈殿
アルミニウムの時と同様に
さらに
どちらも溶けてイオンになります。
ただし、
亜鉛酸イオン(
そして錯イオン(【
アンモニアが4つ配位するのですが、正四面体型に配位をするのです。
鉄イオンと水酸化物イオンにおける沈殿
それからFe(鉄)には
どちらが有名か?というと
なので
では
さらに過剰に
どうなるのでしょう?
結論としてはどちらを過剰に加えても解けません。
沈殿ができたままです。
ちなみに
銅イオンと水酸化物イオンにおける沈殿
水酸化銅だって pic.twitter.com/zrKgxQQjNj
— アデリー (@7pengnta) May 27, 2021
さらに過剰に
どうなるでしょうか?
錯イオン【
【
名前はテトラアンミン銅(Ⅱ)イオンといいます。
テトラはテトラポッドのテトラで4という意味です。
なのでテトラアンミンでアンモニアが4つという意味だとわかりますね。
また
つなげて【
テトラアンミン銅(Ⅱ)イオンと読みます。
テトラアンミン銅(Ⅱ)イオンは濃青色をしていて
形は正方形です。
亜鉛の場合と違いますね。
【
同じアンモニアが4つであっても
形がまったく違います。ご注意ください。
銀イオンと水酸化物イオンにおける沈殿
銀の場合水酸化銀は不安定です。
加えると酸化銀(
褐色の沈殿です。
褐色というのは茶色のことです。
化学では茶色って言葉を使いません。
褐色という言葉を使います。
化学だと「茶色」も使われないです いろんな色のお茶があるからです
日本人が茶色と聞いて想像するブラウンは化学では「褐色」っていいます!
— なぎの (@makonagix) October 24, 2022
酸化銀(
どうなるでしょう?
沈殿のままです。
【
【
NH_3が2つしかないので立体になりません。直線形になります。
きちんと形をチェックしておきましょう。
ここまで解説したものは覚えておきましょう。
次は硫化物イオンによる沈殿について解説します。
⇒硫化物イオンによる沈殿重要ポイントをわかりやすく解説