今回の記事では「pHを計算してみよう!」
ということでpHの計算方法について例題を使って
わかりやすく解説したいと思います。
PHの計算方法
pHの計算問題を解くために大前提として
水のイオン積の理解は必須です。
もし記事を読んでいてつまづいたら
必ず以下の記事をご覧ください。
それでは例題(問題)を使ってpHを計算していきましょう。
pHの計算問題(1)
0.1mol/LのHCl(塩酸)のpHを求めてください。
まず塩酸は1価の強酸です。
つまり全部電離して
よって
HCl⇒
という式が成り立ちます。
ということは上記式において左辺には何も残りません。
みんな右辺に行ってしまうということです。
つまり塩酸の濃度が問題文より0.1mol/Lということは
よって、
【
ということです。
強酸や強塩基は全部電離していると一般的に考えてOK。
ここで、pHを求める公式を覚えていますか?
pH=ー
単純に水素イオン濃度を入れればよいわけです。
【
pH=ー
0.1=
pH=1
と計算ができますね。
pHの計算問題(2)
0.1mol/LのNaOH(水酸化ナトリウム)のpHを求めてください。
今度は塩基、つまりアルカリです。
NaOH(水酸化ナトリウム)は1価の強塩基ですから
NaOH⇒
ということで
強塩基ですから反応はみんな右側に行きますからね。
つまり
【
ということは【
大丈夫ですか?
pHを計算するためには【
このように書くと、「え?水酸化ナトリウムは強塩基なのに?」
と疑問に感じてしまう方もいるかもしれませんね。
別の記事で書きましたが、【
少しではあっても【
また水のイオン積は掛け算して
なので
【
で、【
だから
【
pH=ー
なので、 [H+] のところに【
pH=13
と計算することができますね。
こんな感じでもしアルカリ性が出題されたら
水のイオン積を使って【
pHの計算問題(3)
0.1mol/Lの
電離度は1%とします。
酢酸は弱酸です。
全部、電離しているわけではありません。
電離度1%とは
兵隊さんは100人のうち1人だけ右辺に行ったみたいな話です。
すると
と
では【
もともと
今回はそのうち1%だけが右辺に行くので
【
ということです。
ゆえに
pH=ー
に【
pH=3
となりますね。
pHの計算問題(4)
0.1mol/Lの
0.1mol/LのNaOH(水酸化ナトリウム)30mLを混ぜました。pHを求めてください。
4番目の問題は混ぜてみる系の問題になります。
どういうふうにして計算したらよいでしょう?
まず硫酸から計算しましょう。
0.1(mol/L)×20(mL)=0.1(mol/L)×20×
と、mLの単位をLに換えましょう。
でないと0.1(mol/L)のLという単位を消せませんからね。
すると
硫酸=2×
同様にして水酸化ナトリウムのモル数も計算しましょう。
0.1(mol/L)×30(mL)=0.1mol/L)×30×
=3×
となりますね。
ということで
NaOHのmol数=3×
となります。
ではアルカリと酸だったらどっちの方が多いですか?
「そりゃ、NaOH(アルカリ)でしょ!」
って思ったあなた、間違いです。
硫酸は2価ですよ。
ということで
つまり、
となります。
そして
とそのままです。1価ですからね。
ということで酸の方が多いことがわかりますね。
ということは混ぜたら酸性になることがわかりました。
また、
であることから
4×
ということで混ぜたら
ただこれだけでもpHは求まりませんね。
pHは濃度ですから。
今まで求めたのはただのモル数です。
だからここまで計算したものに対して体積で割り算しないといけません。
体積は問題文より硫酸が20mLで水酸化ナトリウムが30mLでしたから
【
=1×
=2×
となりますね。
pH=ー
に【
pH=2ー
よってpH=2-0.3=1.7
と計算することができました。
以上のように落ち着いて計算したら
問題なくできますのでもう一度復習してみてくださいね。