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化学

ポリエチレンテレフタレートの構造式

ポリエチレンテレフタレート 構造式

今回の記事ではポリエチレンテレフタレートの構造式や化学式について
わかりやすく解説していきます。

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ポリエチレンテレフタラートの構造式についてわかりやすく解説

ポリエチレンテレフタラートの構造式を理解するために
まずポリエステルの理解から始めましょう。

ポリエステルとは?

エステル結合

以前の記事でカルボン酸からOH、
アルコールからHがとれてエステル結合ができると解説しました。
エステル結合とは?簡単にわかりやすく解説

エステル結合というのは上記画像のような結合で
いろんな物質に存在します。
たとえば牛肉や豚肉の脂身とか。
他にもごま油なんかもエステル結合を持っています。

で、エステル結合でつなげていくのがポリエステルです。

そしてポリエステルはテレフタル酸とエチレングリコールを使います。

テレフタル酸とエチレングリコールの構造式

テレフタル酸自体は以前の記事で詳しく解説しています。
付加重合と縮合重合の覚えるべきポイントをわかりやすく解説

テレフタル酸

ベンゼン環の両側にCOOHがついています。
恥ずかしがって照れている』という記憶方法で
テレフタル酸の構造式は簡単に覚えることができるはずです。

エチレングリコール

テレフタル酸に対してエチレングリコールです。
エチレングリコールは凝固点降下のところで
詳しく解説しているので気になる方はこちらをご覧ください。
凝固点降下の原理と身近な例

エチレングリコールは安く手に入れることができるので
よく使われます。

ポリエチレンテレフタラート(ポリエチレンテレフタレート)の構造式

ポリエチレンテレフタラートの構造式

で、テレフタル酸とエチレングリコールの間から
つまりカルボン酸からOH、アルコールからHという形でつないでいきます。
するとエステル結合ができます。

このエステル結合を無限につないでいきます。
こんな感じでテレフタル酸とエチレングリコールを交互に
エステル結合という形でつないでいきます。
これをポリエチレンテレフタラート(ポリエチレンテレフタレート)といいます。
上記画像がポリエチレンテレフタラートの構造式です。

ちなみにポリエチレンテレフタラートの化学式は
($C_{10}H_8O_4 $)n
となります。

ポリのP、エチレンのE、テレフタラートのT
からポリエチレンテレフタラートをPETということもあります。
このポリエチレンテレフタラートを引っ張り糸状にすれば
ワイシャツなどに編み込むことのできる合成繊維になります。
また、たまたまペットボトルの形に加工すれば
ペットボトルの容器にもなります。

ペットボトルを再利用するなら
ポリエチレンテレフタラートをちぎって
元に戻してまたつないでワイシャツや手提げバックにして
エコに貢献することも可能です。

ペットボトルって便利がいいので
すごい勢いで普及したのですが・・・

最近ではペットボトルから
またテレフタル酸とエチレングリコールの状態に戻して再利用してたりもします。
そして完全に循環させることができれば
環境にすごく優しいです。

ただコストの面でなかなか完全に循環させる仕組みを
構築するまでには至っていません。
今後、構築できればよりよい環境づくりに貢献できるようになるでしょう。

結局、石油の価格が上がれば
再利用の技術も発展します。
2023年現在、石油の価格はすごく高いので
再利用の技術も発展していくのではないでしょうか。

逆に石油の価格が下がれば
石油を掘って利用した方がコスパがよくなってしまいます。
今の脱炭素社会で考えたら
むしろ石油の価格は高い方がよいのかもしれませんね。
その方が太陽光発電とか少しでも炭素の排出量が減る方向の
技術が進歩していくわけですからね。

まぁ難しいところですよね。
石油価格が上がりすぎれば
生活が苦しくなってしまいます。

でも石油価格が下がりすぎると
環境にはあまり優しくありませんからね。

日本の人口は減っていっています。
でも世界の人口は増えていっています。
だから徐々に資源の取り合いになってしまうでしょう。
そういった意味でも脱炭素につながるような
エネルギー技術が進歩していけばよいでしょうね。

以上でポリエチレンテレフタラートの構造式や化学式についての解説を終わります。

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