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化学

ナイロン66の構造式と分子量についてわかりやすく解説

ナイロン66 構造式 分子量
今回の記事では

・ナイロン66の構造式
・なぜナイロン66の分子量は226n+18になるのか?

わかりやすく解説していきます。

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ナイロン66の構造式

まずナイロン66の構造式をお示しする前に
大前提としてアミド結合の復習をしておきましょう。

アミド結合

上記画像がアミド結合です。
このアミド結合を無限につなげていくとポリアミドができます。

ヘキサメチレンジアミン

それから上記画像はヘキサメチレンジアミンです。
なんかややこしいですね。

ヘキサメチレンジアミンの

・ヘキサは6個
・メチレンはー$CH_2 $ー
・ジは2個
・アミンはー$NH_2 $

を表しています。

なのでヘキサメチレンジアミンは6個のメチレンがくっついている2個のアミン
ということです。

アジピン酸

ヘキサメチレンジアミンに対してアジピン酸を反応させます。
そしてヘキサメチレンジアミンとアジピン酸の間で
カルボン酸からOH、$NH_2 $の部分からHをとって
つなげていきます。

ナイロン66

永遠につなげていくとナイロン66(6,6-ナイロンとも)ができます。
また、ナイロン66の化学式は
($C_{12}H_{22}N_2O_2 $)n
となります。

ナイロン66は炭素C6個が2つあることを意味しています。
実際に炭素6個が2つありますよね。
ヘキサメチレンジアミンの炭素合計は6個ですし
アジピン酸の炭素も合計すると6個ありますよね。

そんなことからナイロン66という名前がついています。
だから66ナイロン(ロクロクナイロン)というのもあれば
68ナイロン(ロクハチナイロン)というのもあります。
ただナイロンの中では一番最初に作られた66ナイロンを
勉強しておけばあとは応用で理解できます。

なので構造式で覚えておいた方がよいのは66ナイロンということです。

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ナイロン66の分子量が226n+18になる理由

ナイロン66

次に66ナイロンの分子量ってどうして226n+18になるのでしょうか?
上記構造式だけみたら分子量は226nになるので変な感じがしますよね。

理由はどんな物質でも最初と最後があります。
最初(左端)のアミノ基はアミド結合を作っていないはず。
だからH(分子量1)が残っています。
最後(右端)のカルボキシル基もOHが取れずに残っているはず。
だからOH(分子量17)が残っています。

残っているものを合計すると17+1=18

つまり、アミド結合ができるときに抜ける水($H_2O $)の分子量18が
1個だけ残っているために226n+18(この18は水の分子量)という
分子量になるわけですね。

以上で解説を終わります。

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