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化学

燃焼熱とは?わかりやすく解説

燃焼熱とは

前回の記事では生成熱の定義の説明をしました。
生成熱の定義をわかりやすく解説

今回の記事では燃焼熱とはどういうものなのか?
解説したいと思います。

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燃焼熱とは?

燃焼熱とは

燃焼熱とは1molの物質が完全燃焼するときに『放出される』熱量のことです。

放出される』と強調しましたが、
ここは『必ず発熱』します。
燃焼熱は必ず発熱反応が起こります。

ここが生成熱との最大の違いです。
生成熱だと燃焼反応が起こることもありますし、吸熱反応が起こることもあるのでしたね。
生成熱の定義をわかりやすく解説

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燃焼熱の具体例

燃焼熱の具体例として

CH4(気)+2O2(気)=2H2O(気)+891KJ/mol

を挙げることができます。

ここで/molの部分を赤字にしましたが、
これは『CH4(メタン)1molあたり』という意味です。

つまり、メタン1モルが完全燃焼するときに891KJ発熱するという意味です。
ここで、
CH4(気)+2O2(気)=2H2O(気)+891KJ/mol
は熱化学方程式ですが、大事なのはCH4(メタン)の係数が『1』になるところです。

なので、
CH4(気)+2O2(気)=2H2O(気)+891KJ/molを
1CH4+2O22H2O+891KJ/mol
と1という係数をメタンの前につけて理解しておいた方が燃焼熱に対する理解度が増すと思います。

燃焼熱というには燃焼物の係数が1でないといけません
1モルの物質が完全燃焼というのが燃焼熱の定義なので、
CH4(気)の係数が1でないといけないのです。

これがメタンが1モル燃焼するときという意味になります。
だから、891KJが右辺に付け足されるのです。

1モルのメタンが完全燃焼するとき、
891KJ発熱するということで、
燃焼熱の定義に合致した方程式になるということです。

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燃焼熱と生成熱の違い

前回の記事では生成熱の解説をしました。
生成熱の定義をわかりやすく解説

では生成熱と燃焼熱の違いってどこにあるのでしょうか?
復習になりますが、

生成熱とは

1モルの化合物が単体からできるときの反応熱のこと。

それから

燃焼熱とは

1molの物質が完全燃焼するときに放出される(完全燃焼する)熱量のこと

でした。

ここで燃焼熱において完全燃焼するというのは
激しく酸素と反応して結合するという意味でもあります。
燃えるためには酸素が必要ですから、なんとなくわかっていただけるでしょう。

つまり生成熱は単体(H2(水素)とかN2のこと)が左辺にあります。
単体とはもうこれ以上細かい成分に分離できない純物質のことです。
純物質についてはこちらの記事をご覧ください。
単体と化合物の例と単体と純物質の違いをわかりやすく解説

それから燃焼熱は激しく燃焼するためにも酸素が左辺にないといけません。

逆に生成熱と燃焼熱の共通点はどちらも左辺の生成熱や燃焼熱の原料になる物質は
必ず1モルになるということです。

続いて溶解熱について解説します。
溶解熱とは?わかりやすく解説

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