化学

染料と顔料の違いをわかりやすく解説

染料と顔料の違い

今回の記事では染料と顔料の違いをわかりやすく解説していきたいと思います。

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染料と顔料の違い

染料と顔料の違い
色素は

・染料
・顔料

の2つに分けることができます。

染料と顔料って何が違うのでしょう?

顔料
「顔料って読んで字のごとく、顔に塗るものでしょ?」
みたいに思った方もいるかもしれません。
でも違いますよ。

顔に塗るから顔料と思っている人がいますが、
そういう話ではありません。

染料は溶媒に溶けますが顔料は溶媒に溶けません

染料と顔料の違い

・染料は溶媒に溶ける
・顔料は溶媒に溶けない

です。

染料というのはアルコールとか水に溶ける色素のことをいって
顔料というのは水やアルコールには溶けません。
だから、顔料というのは溶けているのではなくて混ざっている状態だということです。

コーヒーと砂糖

よく、染料と顔料の違いはコーヒーと砂糖の違いだいわれます。

コーヒー
コーヒーはコーヒー豆の成分がお湯の中で分散している状態です。
放っておくとどんどん沈殿していきますね。

砂糖というのは完全にお湯に溶けますよね。
溶媒に溶けた状態が染料で溶媒の中に色素が溶解せずに分散している状態が顔料です。

染料と顔料で色を付けた時には染料というのは繊維の中に染み込んでいきます。
なぜなら染料は溶媒に溶けているからです。
つまり、染料は溶媒に溶けているから、
そのまま繊維の中に入り込んでいって発色します。

これに対して顔料は表面に塗るという感覚です。

染料というのは繊維の中に入り込んで発色しますが、
顔料というのは表面に塗っているという感覚です。
なので、顔料は塗って発色して、染料は染み込んで発色しています。

化粧

具体例を挙げますと、顔料は化粧品が該当します。
化粧品は顔に塗っていますが、ただ、顔に塗る=顔料ではありませんからね。
気をつけてください。

ペンキ

他にもペンキも顔料の一種です。

ただ、化粧品は皮膚の表面に塗っているわけです。
これに対してタトゥーは皮膚の内部に色素が染み込んでいます。
だからタトゥーは染料になります。

つまり、染み込むのが染料で、塗るのが顔料です。

溶媒に溶けて染み込んで発色するのが染料で
表面に塗るのが顔料です。

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染料の染色方法

染色方法にはいくつかあります。

染色方法として

・直接染料
・酸性染料
・塩基性染料
・媒染染料(ばいせんせんりょう)
・建染染料(たてぞめせんりょう)

があります。

直接染料は繊維にそのまま色素がファンデルワールス力に従って吸着して発色するものをいいます。
ファンデルワールス力についてはこちらの記事で解説しています。
分子結晶の特徴をわかりやすく解説

イオン結合でくっついているのが酸性染料や塩基性染料です。
イオン結合とは?簡単にわかりやすく解説

ちなみに直接染料は結合力で考えたらイオン結合より弱いので
色が落ちやすいです。

酸性染料や塩基性せ塩量の方が色落ちはしにくいです。

それから媒染染料というのは繊維にそのまま吸着しないから
何かを介して色素をくっつけるもののことです。
何かを介してくっつくのが媒染染料です。

それから建染染料ですが。
インジゴという青色の色素があって、水に溶けません。

なのでまずいったん還元剤と反応させます。
するとイオンになり、水に溶けるようになります。
しかも無色です。

そのまま繊維の中に染み込ませて、そのあと空気中で酸化されて
またもとのインジゴに戻り発色(青色)します。
もとのインジゴの戻っているので水に溶けません。
こうやって発色するのが建染染料です。

もとは水に溶けないけど、還元剤を使って水に溶ける形を作って染み込ませて
そのあと空気中で酸化されて再び発色するというのを利用しているのが建染染料です。

以上で染料と顔料の違いと、染色方法についての解説を終わります。

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