今回の記事では同素体の覚え方について解説します。
同素体の語呂合わせを使った覚え方
同素体の復習
以前、単体について解説したことがあります。
ところで単体の中には不思議なものがあります。
たとえばダイヤモンドって何からできてますか?
といわれたら、「ダイヤモンドって言われたら炭素でしょ!」
ってこの記事を読んでいる方なら答えれると思います。
では「鉛筆の芯は何からできている?」って聞かれたら
やはり「炭素でしょ!」って答えるでしょう。
そうすると、ダイヤモンドも鉛筆の芯も同じ炭素でできています。
炭素は化学式で『C』と書きますね。
『C』と1種類で書けるということは単体ですよね。
同じ単体なのにダイヤモンドと鉛筆の芯では
まったく性質が違いますね。
ダイヤモンドはめちゃくちゃ硬くて光り輝いていて
こすっても字は書けません。
でも、鉛筆の芯は字を書くことができますし、
光輝いていません。
こういうのを同素体といいます。
同じ元素からできているのに性質が違うもの同士の事を同素体といいます。
さらに詳しく同素体について知りたい方はこちら
・同素体とは?例を挙げてわかりやすく解説
だから同じ炭素であっても
ダイヤモンドと鉛筆の芯みたいにまったく性質が違うものが同素体です。
同素体の覚え方
ではここからが本題になります。
私が獣医大学を受験した時、
同素体はこれから解説するような語呂合わせで覚えていました。
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・S
・C
・O
・P
を覚えておいてください。
覚え方(語呂合わせ)はSCOP(スコップ)
です。
土を掘るスコップ(SCOP)です。
Sは硫黄、Cは炭素、Oは酸素、Pはリンです。
・ダイヤモンド・・・電気を導かない
・黒鉛(グラファイトとも)・・・電気を導く
です。
黒鉛は鉛筆の芯です。
電気分解をするときの炭素棒の役割を果たしています。
また、ダイヤモンドは値段が高く、硬いです。
でも、黒鉛は値段は安くて柔らかいです。
ちなみにダイヤモンドも黒鉛も同じC(炭素)からできていますが、
このことを証明するにはどうすればよいでしょう?
それぞれ燃焼させて発生する気体を調べればよいです。
燃焼させるということは$O_2 $(酸素)と結びつけるということです。
ダイヤモンドや黒煙を完全に燃焼させると$O_2 $と結びついて$CO_2 $(二酸化炭素)ができます。
次に発生した気体が$CO_2 $(二酸化炭素)であることを確認するにはどうすればよいでしょう?
石灰水と$CO_2 $(二酸化炭素)が反応すると白く濁るという性質を利用すれば可能です。
つまり、用意した石灰水が白く濁った=二酸化炭素が発生したということから
燃焼させた物質は炭素からできていることが証明できます。
それからOですが、
・酸素
・オゾン
があります。
酸素の化学式は$O_2 $、オゾンは$O_3 $です。
なので、酸素はOが2つついているけど、オゾンはOが3つくっついています。
酸素は普段呼吸していても臭いを感じませんね。
でも、オゾンは臭いがします。
何枚もコピー機を使ってコピーしていると
たまに臭ってくることがあります。
特に鼻につく臭い場合にはコピーの光を浴びて
$O_2 $が$O_3 $(オゾン)に変化したためです。
また、オゾンは薄い青色ですが、酸素は無色です。
それから$O_2 $(酸素)はOが2個で$O_3 $(オゾン)はOが3つです。
明らかに$O_3 $(オゾン)の方が重いです。
以上で同素体の覚え方についての解説を終わります。