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化学

過酸化水素水に二酸化硫黄を通じた時の化学反応式の作り方

過酸化水素水 二酸化硫黄

前回の記事で酸化還元反応式(=化学反応式)の作り方について解説しました。
酸化還元反応式の作り方についてわかりやすく解説

今回の記事は酸化還元反応式の作り方が分かっていることが前提になっています。

なのでまだ酸化還元反応式の作り方がわからないという方は
先にこちらの記事をご覧ください。
酸化還元反応式の作り方についてわかりやすく解説

では本題に入っていきます。
今回は過酸化水素水と二酸化硫黄の化学反応式(酸化還元反応式)の作り方について解説します。

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過酸化水素水と二酸化硫黄の化学反応式(酸化還元反応式)の作り方

エタノールで消毒
過酸化水素水って聞くとあなたは何を想像しますか?
私は獣医師なので、犬の採血をしたあとに
血液をふき取るときにつかうオキシドールを想像します。
プロフィールと当ブログを作ることになったきっかけ

オキシドールは薬局で売ってますね。

そんな過酸化水素水に二酸化硫黄を通じた場合、
どんな化学反応式になるのでしょう?

まず二酸化硫黄は還元剤になります。

酸化剤還元剤がわからない方はこちらをご覧ください。
酸化剤と還元剤語呂を使った覚え方

二酸化硫黄(SO2)は電子(e)を出すので還元剤です。

なので、
SO22H2OSO44H2e
となりますね。

それから過酸化水素というのは
酸化剤にも還元剤にもなりえます。

詳しくはこちらで解説しています。
酸化剤と還元剤語呂を使った覚え方

なので、過酸化水素水の場合は相手が還元剤か酸化剤か?
確認する必要があります。
相手の二酸化硫黄は還元剤でしたね。

なので過酸化水素は酸化剤になります。

過酸化水素水の場合、
酸化剤になるのか、それとも還元剤になるのか?は相手によりけりなのです。
強い物質であれば電子を持っていかれます。
なので自分は還元剤になります。
逆に弱い物質であれば電子をぶんどることができます。
つまり自分は酸化剤になることができます。

こんな感じで過酸化水素水は相手次第なのです。
人間社会によく似てますね。

二酸化硫黄は弱いわけです。
だから過酸化水素(H2O2)は電子をぶんどるわけです。
だから今回のケースでは過酸化水素水は酸化剤として働くわけです。

よってH2O22H2e2H2O
となります。

ここまでまとめると

過酸化水素水と二酸化硫黄は

H2O22H2e2H2O
SO22H2OSO44H2e

となります。

どちらも電子が2eと2個になってますね。
なので普通に足せばよいですね。

普通に足すと

H2O2SO2H2SO4

となりますね。

よくわからない方はこちらをご覧ください。
酸化還元反応式の作り方についてわかりやすく解説

かなり楽な計算でしたね。

H2O2SO2H2SO4

という化学反応式ですが、
最初はH2O2SO2がくっついて硫酸(H2SO4)ができた
でもよいでしょう。

でもそれじゃ、1カ月くらいたったら忘れてしまうでしょう。
なので、今回解説したように
H2O2は電子をもらう酸化剤で
SO2は電子を出す還元剤だと理解しながら覚えるようにしましょう。
電子を受け渡しした結果、たまたま硫酸ができたと読めるようになってください。
そうしたら受験でもど忘れすることなく問題が解けると思います。

以上で解説を終わります。

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