前回の記事では高分子化合物の話の中でも
付加重合と縮合重合についてかなり細かく解説しました。
⇒付加重合とは?図を使ってわかりやすく解説
⇒縮合重合とは?例を挙げながらわかりやすく解説
今回の記事では熱可塑性樹脂・熱硬化性樹脂についてわかりやすく解説していきます。
熱可塑性樹脂・熱硬化性樹脂
高分子化合物は熱を加えると柔らかくなるものと、
熱を加えると逆に硬くなるものがあります。
熱を加えると柔らかくなる樹脂を熱可塑性樹脂といいます。
熱可塑性樹脂は、チョコレートみたいな感じです。
バレンタインデー用のチョコレートを作ろうと思って
熱を加えたら、ドロドロに溶けますね。
でも、溶けたチョコレートを冷やしたらまた固まります。
今度は熱を加えたら、また溶けます。
こういった性質を持つ樹脂を熱可塑性(ねつかそせい)樹脂といいます。
熱可塑性樹脂の具体例はポリエチレンです。
ポリエチレンはスーパーのレジ袋に使われています。
これに対して熱を加えると逆に硬くなるものもあります。
これを熱硬化性樹脂といいます。
熱硬化性樹脂の具体例を挙げてみますね。
どんなものがあるか?というと、
一番身近なものでいうとやかんの『とって』の部分でしょう。
やかんのとってというのが熱硬化性樹脂ですが、
加熱してもドロドロ溶けたり柔らかくなったりしませんよね。
むしろ熱に強いわけです。
ただ、熱を加え続けると硬くなって最後はヒビが入って割れます。
こういったものを熱硬化性樹脂といいます。
以上で解説を終わります。