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化学

タンパク質の検出方法【高校化学】

タンパク質 検出方法

今回の記事では高校化学で学ぶ
タンパク質の検出方法(検出反応)についてわかりやすく解説します。

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タンパク質の検出反応(検出方法)

検出方法(1)ニンヒドリン反応

ニンヒドリン反応はアミノ酸とかタンパク質に
ニンヒドリン溶液を加えて加熱すると
青紫~赤紫色になるという反応のことです。

つまりニンヒドリンという溶液で
アミノ酸やたんぱく質を検出することができるということです。

このニンヒドリンというのは指紋の検出に応用されています。
獣医の実習でニンヒドリンを扱ったことがあります。
プロフィールと当ブログを作ることになったきっかけ

手につくと大変なことになります。
手が紫色になって当分の間、とれなくなります。
タンパク質やアミノ酸で手が紫色になって気持ち悪い感じになります。

そんな感じでニンヒドリンというのは
タンパク質やアミノ酸に反応するということを覚えておきましょう。

検出方法(2)ビウレット反応

ポリペプチド

アミノ酸3つから水が2つ取れてできるペプチドをトリペプチドって言うんでしたね。
トリペプチドとかポリペプチドについて
詳しくはこちらの記事で解説しています。
ポリペプチドとは?簡単にわかりやすく解説

で、ですね、
トリペプチド以上だとビウレット反応をします。
ちなみにビウレット反応はビュレットではありません。

調節するネジ

ビュレットは中和滴定、
滴定曲線のところで使う器具の1つですからね。
滴定曲線の見分け方・書き方についてグラフを使ってわかりやすく解説

話を元に戻します。
トリペプチド以上のものはビウレット反応をします。
水酸化ナトリウムを加えてアルカリ性にしたあとに
硫酸銅を加えると紫色になる反応のことです。

このときに怪しげな錯イオンを作るということは
わかっているのですが、どんな形になるのか?
いまだに不明です。
世の中、まだまだわかっていないことが多いってことです。

検出方法(3)キサントプロテイン反応

濃硝酸を加えて温めると
ベンゼン環の水素Hが$NO_2 $に変わり黄色になる反応のことです。
ちなみにベンゼン環の水素Hが$NO_2 $に変わることをニトロ化といいます。
さらに塩基を加えるとオレンジ色になります。
これがキサントプロテイン反応です。

キサントプロテイン反応のキサントは黄色を表します。
プロテインはタンパク質です。

たとえば爪に濃硝酸がつくと黄色くなります。
不健康そうな爪になります。なかなか色が落ちません。

もし濃硝酸を扱った後に
爪が黄色くなったら「キサントプロテイン反応が起こったな」
とわかるってことですね。

検出方法(4)硫黄

硫黄Sを含んでいるアミノ酸とかタンパク質に対して
水酸化ナトリウムを加えます。
それから酢酸鉛を加えるとPbSの黒い沈殿ができます。
そうやってタンパク質を検出するという方法もあります。

以上で解説を終わります。

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