この記事では1円玉1枚の重さは何グラムなのか?
解説しますが、mol(モル)の考え方がわかると驚愕の事実がわかります。
そんなことをこの記事ではお伝えしていきます。
1円玉1枚の重さは何グラムなの?
モル(mol)とは?
モル(mol)は単位がありません。
人が勝手に決めた単位のない数です。
前回分子量について解説しました。
⇒分子量と式量の求め方
前回解説しましたが$H_2O $の分子量は18です。
単位はありません。
では単位のない分子量18の水($H_2O $)にグラムという単位をつけましょう。
18グラム(g)の水を持ってくるとか、
分子量が44の$CO_2 $(二酸化炭素)を44グラム持ってくるとなったら・・・。
そんな感じで分子量とか原子量に対して
グラムという単位をくっつけましょう。
$H_2O $の分子量が18とか$CO_2 $の分子量が44という数字は
リアルな値ではありません。
人が勝手に決めた架空の値です。
この架空の値にグラムというリアルな単位をつけてあげる。
水だったら分子量18に対して18グラム、
二酸化炭素だったら44に対して44グラムといった感じで
リアルな単位をつけてあげると
あら不思議、絶対に水なら水の粒子の数は6.02×$10^{23} $個になるのです。
これ、不思議な現象ですね。
すごいですね。
必ずリアルなグラムをつけてあげれば
個数は必ず6.02×$10^{23} $個になります。
でここからが本題です。
1円玉1枚の重さは何グラム?
アルミニウム(Al)という元素がありますね。
アルミニウムの原子量は26.98です。
ほぼ27ですね。
ほぼ27のアルミニウム原子ですが
どんなところで見られるのでしょう?
1円玉で見られます。
この1円玉はアルミニウムが主原料です。
ちなみにもっと言ってしまうとこの1円玉って
かなり便利なもので、1枚1グラムピッタリなのです。
何が言いたいか?というと
アルミニウムの原子量は27です。
そして1円玉27枚持ってきたとしたらどうなるでしょう?
1円玉1枚は1グラムですから、1円玉27枚で27グラムになりますね。
さっき解説しましたが、
原子量、分子量にリアルなグラムの値をつけると
その粒子の数は6.02×$10^{23} $個になるんでしたね。
なのでアルミニウムの原子量27にリアルなグラムをつけた27グラム。
1円玉に換算するなら1円玉27枚を持ってくると
この27枚の1円玉の中にアルミニウム原子が絶対に6.02×$10^{23} $個あるわけです。
そんな不思議現象が起こります。
余談ですが、「6.02×$10^{23} $個」と口で10回言ってみてください!
「6.02×$10^{23} $個」、「6.02×$10^{23} $個」、「6.02×$10^{23} $個」
「6.02×$10^{23} $個」、「6.02×$10^{23} $個」、「6.02×$10^{23} $個」
「6.02×$10^{23} $個」、「6.02×$10^{23} $個」、「6.02×$10^{23} $個」
「6.02×$10^{23} $個」って。
噛みそうになりませんか(苦笑)?
早口言葉みたいでめちゃくちゃ言いにくいですよね。
なので面倒くさいから6.02×$10^{23} $を1モルと記載することが多いですね。
ニュアンス的には鉛筆12本を1ダースと表すとの同じ感覚です。
粒子、原子や分子6.02×$10^{23} $個を1モルと表します。
鉛筆12本を1ダースと表すのと同じ感覚です。
難しく考えないでくださいね。
以上のように原子量、分子量にリアルな値、グラムをつけてあげれば
その数は絶対に6.02×$10^{23} $個になります。
でも言うのが面倒くさいから1モルと表します。
モルについては以下の記事で詳しく解説しています。